小岩井農場の施設、21棟が重要文化財に指定されていた

牛たち


スポンサーリンク


牛乳やバター、ヨーグルト。店頭でたまに見かける「小岩井農場」

岩手にあるということしか知らなかった僕が、最近現地に行ってみました。

牛の飼育施設などが2017年に重要文化財に指定されていて、いまも実際に使われている施設が含まれています。

小岩井農場

小岩井農場、行ったら行ったで一日中遊べるレジャーランド

2018年6月19日

小岩井の由来は小野・岩崎・井上

小岩井農場ができたのは1891年(明治24年)。

日本の近代化とともに歩んできたこの牧場、ネーミングの由来は創業者の苗字でした。

井上は、この(引用注:大規模な牧場を創る)構想を岩崎彌太郎のもとで三菱を支えていた小野義眞に打ち明け、助力を依頼します。当時、三菱社は、彌太郎の死後、実弟の岩崎彌之助が第2代社長に就いていました。小野義眞は、早速、井上と彌之助を引き合わせます。国家公共のため、荒地に農場を拓きたいという井上の高邁な願いに感銘を受けた彌之助は、その場で出資を快諾したといいます。こうして、1891年(明治24年)1月1日、井上が場主となり小岩井農場が開設されました。小岩井という名前は、小野、岩崎、井上、3人の名字から1字ずつ取って作られたものです。

小岩井牧場公式サイトより

農業技術の発展を見守り続けてきた小岩井農場の施設は、2017年2月23日の官報をもって正式に重要文化財に指定されました。

参考リリース

小岩井農場は,本格的な洋式の大規模農場経営を目指して設立された農場である。当時の最新技術を積極的に導入した牛舎群やサイロ,四階建倉庫等,一連の建造物が良好に保存されており,我が国の近代農場の発展過程をよく示している。

文化庁発表

ただ牛乳やバターを作っているだけではなかった!

そこいらの観光牧場とはワケが違うのです!!

(ちょっと言いすぎかもしれないけどw)

まきば園入口から徒歩15分

小岩井農場は「まきば園」と呼ばれるファミリー向けレジャー施設がメイン(?)です。

その奥の方の小道をたどっていくと、実際に牛たちが飼われているゾーンに向かうことができます。

園内マップ、PDFはけっこう重いので注意…)

ルートに沿って行けば迷子になる心配は無用

ルートに沿って行けば、迷子になる心配は無用

とはいえ、この「上丸遊歩道」、思ったより自然歩道なので足もとなどにはご注意を。

こっちのゾーンは「まきば園」よりもタイムリミットが早い

こっちのゾーンは「まきば園」よりもタイムリミットが早い

「まきば園」の営業時間は午前9時から午後5時半まで。(4月20日~9月30日の場合。10月1日~11月4日は午後5時まで)

牛さん見学コーナーはそれよりも終わりが早く、午後4時まで

遊ぶ・食べるのに夢中になって、牛を見に行くのを後回しにしないように!w

到着すると、目の前で牛たちが放牧されている

到着すると、目の前で牛たちが放牧されている

うーん、早速まきば感!

歩いてくる人間はそう多くないからか、物おじせず寄ってくる牛たち

歩いてくる人間はそう多くないからか、物おじせず寄ってくる牛たち

残念ながらエサは持ってないのよ…。(持ってたとしてもたぶんダメだよねw)

宮沢賢治の碑と重文の建物

牛たちがすぐ近くまで寄ってくるこの近辺に、宮沢賢治の碑がありました。

唐突な感じもするが、宮沢賢治ゆかりの地ということで

唐突な感じもするが、宮沢賢治ゆかりの地ということで

いわく「すみやかなすみやかな万法流転のなかに/小岩井のきれいな野はらや牧場の標本が/いかにも確かに継起するといふことが/どんなに新鮮な奇蹟だらう」。

これは心象スケッチ『春と修羅』の中の詩「小岩井農場」(パート1)からとったものだそう。

この「小岩井農場」という詩は宮沢賢治史上最長、591行の大作なんだそうで。

(この碑の署名は宮沢賢治直筆の封筒からとったものらしい)

農場としては宮沢賢治をかなり推してるようですw

さらに進んでいくと、重文に指定された建物たちが登場!

こちらは「旧育牛部倉庫」。確認できるうち最古(1898年以前)の建物だそうだ

こちらは「旧育牛部倉庫」。確認できるうち最古(1898年以前)の建物だそうだ

こちらは飼料をためておく「二号サイロ」。1908年建造だ

こちらは飼料をためておく「サイロ」。建造年は右が1907年、左がその翌年

日本最古のサイロなんだそうですよ!

「一号牛舎」は1934年建設。現在も搾乳牛舎として使われている

「一号牛舎」は1934年建設。現在も搾乳牛舎として使われている

説明板に「当時最新鋭のスタンチョン式を取り入れた」と書いてあるけど、なんのこっちゃ。

調べたら、牛たちが首を並べて配置される方式のことらしい。ふつうじゃんw

ちょっとのぞいてみましょうか…

お邪魔してみると、そこは圧倒的「搾乳牛舎」。68頭収容可能

お邪魔してみると、そこは圧倒的「搾乳牛舎」。68頭収容可能

牛乳分泌真っ盛りの母牛たちがモーモー言いながら過ごしていました。

「二号牛舎」は…?

ご出産を間近に控えたマタニティー牛たちの小屋

ご出産を間近に控えたマタニティー牛たちの小屋

こちらはかなりガチっぽく、立ち入り禁止の向こうでは係の人たちがせわしなく働いている様子。

ちょっと緊張感が伝わってきました…。

こちらは牛の体調管理をする「秤量剪蹄室」。1965年まで使っていた

こちらは牛の体調管理をする「秤量剪蹄室」。1965年まで使っていた

木製の体重計…。牛もさぞや(壊してしまわないか)心配だったでしょう。

「大日本東京 今川橋 佐藤製」と書いてあります。(会社の近くだ)

小屋の壁には牛の名前と斤量と思われる書き込みも残っていました。

これは「三号牛舎」、子牛たちの小屋。見学所という名の窓がある

これは「三号牛舎」、子牛たちの小屋。見学所という名の窓がある

「見学所」というからにはのぞいてみなくてはなるまい…!

どれどれ…

驚いたような表情の子牛たちだが…

驚いたような表情の子牛たちだが…

このチビたちは聞き分けがないらしく、移動しなければならないのにぐずったり逃げたりして、係の人の手をわずらわせていました…w

この他にもたくさんの重文指定建造物が、小岩井農場にはあります。

遊びに行ったついでに、日本の酪農の歴史に思いをはせてみるのもいいのではないでしょうか!

きょうはここまで!

小岩井農場

小岩井農場、行ったら行ったで一日中遊べるレジャーランド

2018年6月19日


スポンサーリンク


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です